震災を日本衰退の引き金にしない

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■マル激トーク・オン・ディマンド 第527回(2011年05月21日)
 この震災を日本衰退の引き金にしないために
 ゲスト:広瀬弘忠氏(東京女子大学名誉教授)


 2万人を超える死者・行方不明者と25兆円とも言われる被害をもたらした東日本大震災
は、既に日本史に残る大災害となることが確実だが、とは言え日本もまた世界の他の国
々も、過去に様々な歴史的大災害を経験してきている。当時のヨーロッパの人口の半分
を奪った14世紀のペスト禍やロンドン市街の全域をほぼ焼き尽くした1666年のロンドン
大火、10万人以上が亡くなった1923年の関東大震災などはそのほんの一例だ。
 災害心理学が専門で国内外の大規模災害を多く研究してきた広瀬弘忠氏(東京女子大
名誉教授)は、大規模災害がその社会が潜在的に内包していた社会変革を大幅に加速す
ることが、過去の災害のケーススタディを通じて明らかになっていると指摘する。
 つまり、潜在的な成長力を秘めていた社会の場合、大地震、大津波、大洪水、大火災
などの大規模災害が、その成長の重しになっていた古い体制や古い仕組みを一気に洗い
流してしまうことで、急激な成長が実現したり、イノベーションが一気に進んだりする
場合もあるが、もともと衰退傾向にあった社会では、逆に、災害によって衰退が加速す
る可能性もあるというのだ。


(中略)


 震災のエキスパート広瀬氏と、歴史的な考察を交えながら、この震災を日本衰退の引
き金にしないために、今われわれが何をしなければならないかを考えた。

<今週のニュース・コメンタリー>
福島原発事故続報1
 なぜ根拠なき楽観シナリオを垂れ流し続けるのか
・福島報告続報
 校庭の土壌除去を行った郡山市の英断と政府の無為無策
 報告:藍原寛子氏(医療ジャーナリスト)

■特別番組 (2011年03月16日)
 東日本大震災


スペシャルリポート(2011年05月19日)
 核燃料露出の1号機は既に人類未体験ゾーンへ
 解説:小出裕章氏(京都大学原子炉実験所助教
 

スペシャルリポート (2011年05月19日)
 依然として最大の脅威は内部被曝のリスク
 ゲスト:矢ヶ崎克馬氏(琉球大学名誉教授)