東日本大震災6年後もなお山積する課題

東日本大震災6年後もなお山積する課題


室崎益輝氏(神戸大学名誉教授)
マル激トーク・オン・ディマンド 第830回(2017年3月4日)


 マル激では震災から6年目を迎える3月4日、11日に、2週続けて東日本大震災福島第一原発事故をテーマに番組をお送りする。


 1回目は日本災害復興学会の初代会長を務めた室崎益輝・神戸大学名誉教授に、復興の現状課題を聞いた。


月日が経つにつれ、われわれは被災地の惨状を見て見ぬふりをして、切り捨てるつもりなのだろうか。震災から6年、復興の現状と課題について、室崎氏とともに社会学者・宮台真司とジャーナリスト迫田朋子が議論した。

市町村合併による防災力空洞化: 東日本大震災で露呈した弊害

市町村合併による防災力空洞化: 東日本大震災で露呈した弊害


2017/03/03 に公開
http://www.videonews.com/
マル激トーク・オン・ディマンド・プラス 第1回(2017年3月1日)
ゲスト:長谷川利夫氏(杏林大学保健学部作業療法学科教授)
司会:迫田朋子

 マル激では追いきれないテーマを深堀りする新番組マル激トーク・オン・ディマンド・プラス。

 その第一回目は精神医療の実態に迫った。

 日本は精神科病院のベッド数が世界のなかでも飛びぬけて多い。現在入院中の患者は30万人おり、そのうち19万人余りは1年以上の長期入院者だ。

 患者の治療と保護のために、精神保健指定医の判断で隔離や拘束などの行動制限を課すことが認められているが、その権限が濫用されているとの指摘は根強い。

 精神科病院で拘束された経験をもつ女性は、日本の精神医療の実態を「自分の意思が一切無視され、日常から切り離される恐怖」と隣り合わせだったと証言している。

 日本では患者を一人の人間としてみる精神医療ができているだろうか。長らく改革の必要性が叫ばれながら、変わらないのはなぜか。

 日本の精神科病院の現状と課題を、ジャーナリストの迫田朋子が現場をよく知る長谷川教授と考えた。

2017/03/03 に公開
http://www.videonews.com/

 石原慎太郎東京都知事な3月3日、日本記者クラブで会見し、築地市場豊洲へ移転を裁可した責任は認めながら「あれはみんなで決めたこと」と語り、個人の責任は否定した。

 石原氏は土壌汚染の残る豊洲に移転先を決定したことについて、自分が都知事に就任する前から既定路線になっていたと説明した上で、瑕疵担保や土壌汚染などは「自分は専門家ではないのでわからなかった」と弁明。あれは議会も含めてみんなで決めたことだ」と語るなど、石原氏個人が責任を負うべき問題ではないとの見解を示した。

 石原氏については、都民有志が東京都を相手取り、豊洲の土地購入をめぐる約580億円の損害の弁済を石原氏に請求するよう求める訴訟が起こされている。石原氏はもし個人に対して請求が行われれば、反訴して戦う意向を示した。

 また、小池百合子都知事豊洲への移転を延期していることについて、「ランニングコストや補償がべらぼうに掛かる責任は小池さんにある」と現知事を批判した。