システムのシステム

朝日カルチャーセンター 新宿校

システムの社会理論 − 宮台真司初期思考集成

首都大東京教授・社会学者 宮台 真司
政治社会学者 堀内 進之介

土曜日・時間 15:30-17:00・回数 全1回 日程 12/26
受講料 12月(1回) 会員 3,360円 一般 3,990円

講座内容
この講義では、『システムの社会理論―宮台真司初期思考集成―』(09年12月刊行予定)の出版を記念し、著者自らがそのエッセンスを分かりやすく解説します。
本書は、日本の社会学の理論的水準が一気に高められた1980年代にその成果を存分に吸収しながら執筆された諸論文、そしてそれらを題材としたインタヴュー形式の解題を収録したものであり、ハバーマス=ルーマン論争を経た今日の社会理論が踏まえるべきポイントが明らかされています。
本書におけるそうした議論を、とりわけ20世紀アメリカの社会学者であるタルコット・パーソンズの今日的意義に照準しながら論じていきます。 相対主義が自明となって久しい現代社会において、相対主義を見据えつつ克服する思考の可能性を、パーソンズ理論を通して考えてきます。
(堀内・記)
※『システムの社会理論−宮台真司初期思考集成』(頸草書房09年12月刊行予定)

講師紹介
宮台 真司
1959年生まれ。東京大学大学院博士課程修了。社会学博士。
著書に『権力の予期理論』『終わりなき日常を生きろ』『世紀末の作法』『まぼろしの郊外』『透明な存在の不透明な悪意』『戦争論・妄想論』『絶望から出発しよう−That’s Japan−』ほか多数。共著に『学校が自由になる日』『漂流するメディア政治』『憲法対論』『ニッポン問題・M22』『幸福論』ほか多数。
 
堀内 進之介
1977年生まれ。首都大学東京大学院社会科学研究科博士課程。現代位相研究所・首席研究員(政治社会学者)。専門は、政治社会学・歴史社会学。論文に「『生活世界』のコミュニケーション論的転回」(社会学論考第28号)、「再帰的近代における批判とはいかなるものか」(社会学論考第29号)など。共著に『幸福論−共生〉の不可能と不可避について』(NHKブックス)、『ブリッジブック社会学』(信山社)がある。単著として『ハーバーマスの公共性(仮)』(NTT出版)他を上梓する予定である。

http://www.asahiculture-shinjuku.com/LES/detail.asp?CNO=57069&userflg=0