「感情」が動員される社会を生き抜くには

週刊読書人 2016年10月7日号 3159号

姜尚中×宮台真司×堀内進之介 「感情」が動員される社会を生き抜くには
堀内新之介著『感情で釣られる人々 なぜ理性は負け続けるのか』(集英社)刊行記念鼎談載録


「感情で釣られる人々」とは私たちのことだ。SNSでの炎上は商法に発展し、労働の場での過剰なサービス精神の強要、選挙戦では有権者の感情を刺激する候補者が優位に立つ。理性よりも「感情」に訴える現象に私たちは取巻かれている。

九月十三日、ジュンク堂書店池袋本店で、『感情で釣られる人々 なぜ理性は負け続けるのか』(集英社)の刊行記念鼎談が行われた。登壇者は本書の著者で政治社会学者の堀内進之介氏と政治学者の姜尚中氏、社会学者の宮台真司氏。政治・社会における感情動員の歴史を探り、我々が感情で釣られぬため、「冷静に考える」ための処方箋について語る。その内容を載録させていただいた。

週刊読書人2016年10月7日号 姜尚中×宮台真司×堀内新之介 <「感情」が動員される社会を生き抜くには>

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