この戦争観はアメリカに押しつけられたものだったのか、日本人が自ら選んだものだったのか

この戦争観はアメリカに押しつけられたものだったのか、日本人が自ら選んだものだったのか

有馬哲夫氏(早稲田大学社会科学総合学術院教授)マル激トーク・オン・ディマンド 第1010回(2020年8月15日)

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 だとすれば、まずはWGIPの実態を知りその効果を検証すると同時に、それをいとも簡単に受け入れ、その効果を倍増、三倍増させてしまう日本側の要因についても考えておく必要があるだろう。そして原因がWGIPであろうが何であろうが、75年経った今日まで向き合ってこなかった様々な不都合な歴史の真実についても、あらためて向き合う必要があるのではないか。

 75回目の終戦記念日を迎える今回は、原爆投下に際してアメリカにはどのような選択肢があり、なぜアメリカはそれでもどうしても原爆を落とさなければならなかったのか、その歴史の汚点を書き換えるためにアメリカが行ったWGIPとはどのようなものだったのか、特に原爆について被害当時国の日本、そして日本人がWGIPの情報操作をいとも簡単に受け入れてしまったのはなぜだったのかなどについて、公文書研究者の有馬氏とジャーナリストの神保哲生社会学者の宮台真司が議論した。

 

 

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