普天間移設問題の深淵

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■マル激トーク・オン・ディマンド 第471回(2010年04月24日)
交渉の全てを知る守屋元次官が語る
普天間移設問題の深淵
ゲスト:守屋武昌氏(元防衛事務次官

http://www.videonews.com/asx/marugeki_backnumber_pre/marugeki_471_pre.asx

 普天間移設交渉のすべてを知る男が、ついに重い口を開いた。
 鳩山首相が5月末までの決着を約束した普天間移設問題は、依然迷走を続けているが、
沖縄とアメリカの双方を満足させられる解決策が事実上あり得ない状況となった今、
この問題が政権の屋台骨を根幹から揺るがす事態はもはや避けられそうにない。
 そもそもなぜこのような事態に立ち至ったのかについては、鳩山首相を含む与党民
主党の未熟さやブレに非があったことは論を俟たない。
 しかし、自民党政権下で4年余の長きにわたり防衛事務次官を務め、そもそも普天間
移設問題の発端となった1995年の沖縄少女暴行事件以来、最前線で沖縄とアメリカ政
府との交渉に当たってきた守屋武昌氏は、昨年まで安全保障情報へのアクセスが制約
される野党の座にあった民主党が、この問題の複雑さや怖さを理解できていなかった
としても、それを責めることはできないと同情的な立場をとる。それは、「防衛省
天皇」の異名を取るまでに日本の防衛のトップに君臨した守屋氏にさえ、「結局最後
まで自分は沖縄に手玉に取られた」と言わしめるほど、この交渉がいかに複雑かつ手
強いものだったかを、氏自身が身をもって知っているからに他ならない。
 
 鳩山政権は泣いても笑っても5月末までには、一見解が存在しないかに見えるこの
連立方程式の答えを出さなければならない。その難問を解くカギを、守屋氏との議論
の中に探してみた。

<今週のニュース・コメンタリー>
 
・明石歩道橋事件で初の強制起訴
 検察役を務める安原浩弁護士に聞く
郵政民営化法案のどこが問題なのか
 町田徹氏(経済ジャーナリスト)
記者クラブアップデート
 検察が記者会見開放を決定

<関連番組>
 
■マル激トーク・オン・ディマンド 第459回(2010年01月30日)
なぜ普天間問題がこじれるのか
ゲスト:鈴木宗男氏(衆議院外務委員長)

■マル激トーク・オン・ディマンド 第465回(2010年03月13日)
マル激スペシャルウィークin沖縄

大澤真幸THINKING「O」第2号
 
132頁 A5判
 
社会学者・大澤真幸が、対談と論文で現代社会を考える月刊誌「O[オー]」創刊第2号! 本号では政治学者・姜尚中氏、民主党政策秘書・小木郁夫氏と、政党政治を論じます。政権交替を経たいまだからこそ出来る国際協力とは何か? 民主党の内側から今回の国民の選択はどのように捉えられているのか? 対話によって論点を引き出しつつ、「現実を冷笑的に批判することよりも、十分に実質のある可能性として取り憑いてしまった夢を保持し続ける」という観点から、具体的かつ思いも寄らない政策を提言します。
 
ISBN978-4-903500-28-7 C0036
定価:1050円(本体1000円+税)
装幀 清岡秀哉
 
[目次] 特集「民主党よ、政権交代に託した夢を手放すな」
 
1 対談 姜尚中 × 大澤真幸 平和のための部隊を
2 対談 小木郁夫 × 大澤真幸 政治的決断が待たれている
3 論文 大澤真幸 政権交代は笑劇か
 
参考資料
民主党小史
政権交代論小史
第二次世界大戦後の主要各国で起きた政権交代
岸信介「新保守党論 二大政党制への道」(再録)
 
http://sayusha.com/sayusha/%E3%80%8C%EF%BC%AF%E3%80%8D%E7%AC%AC%EF%BC%92%E5%8F%B7.html