コペンは午前7時ですが、まだCOP15の本会議が紛糾しています。会議は昨日が最終日でしたが、先進国＋中国などで合意したひどい合意文書に途上国が一斉に反発しています。昨日お伝えした通り、オバマさんを始めとする先進国首脳はもう帰ってしまいましたので、これで合意ができなければ決裂です。
約10時間前 webで
ツバル代表が、先進国が途上国の目の前にニンジンのようにぶら下げられた資金援助の条文を指して、our future is not for saleと公然と拒絶の姿勢を見せたのが象徴的でした。もしかすると最後はツバルのこの姿勢が、この会議の性格（と成否）を決定づけるかもしれません。
約10時間前 webで
これが今紛糾している、先進国間で合意した（そしてこれなら通るだろうと高をくくって、みんな帰ってしまった）合意文書の中身です。http://bit.ly/7gJcqX
約10時間前 webで
神保哲生 on Twitter: "これが今紛糾している、先進国間で合意した（そしてこれなら通るだろうと高をくくって、みんな帰ってしまった）合意文書の中身です。http://bit.ly/7gJcqX"
現在全体会議の審議は中断中。採択に反対しているのがキューバ、ニカラグア、ボリビア、ベネズエラ、スーダン、サウジアラビア、ツバル。中断中にみんなでツバルを説得しているようです。
約8時間前 webで
「ツバルー地球温暖化に沈む国」の著者であり、ツバルの現状をよく知っている私としては、他の途上国が2020年までの1000億ドルというニンジンをぶら下げられて、屈辱的な合意文書になびく中、ツバルだけがアメリカ主導の合意案に大まじめに反対している理由はが手に取るようによくわかります。
約8時間前 webで
神保哲生 on Twitter: "「ツバルー地球温暖化に沈む国」の著者であり、ツバルの現状をよく知っている私としては、他の途上国が2020年までの1000億ドルというニンジンをぶら下げられて、屈辱的な合意文書になびく中、ツバルだけがアメリカ主導の合意案に大まじめに反対している理由はが手に取るようによくわかります。"
オバマがまとめた合意案に反対している国のうち、スーダンは軍事政権、南米の4か国は反米左翼政権、サウジは世界最大の産油国。ツバルだけがちょっと事情が異なる感じです。ツバルの反対が真剣なものであることが明らかだからこそ、今本会議場ではツバルの大説得大会が繰り広げられています。
約8時間前 webで
途上国でも首脳の多くは高齢なので、いつまで持つのだろうという感じです。基本的に昨日から徹夜でずっとやってますから。
約8時間前 webで神保哲生 on Twitter: "途上国でも首脳の多くは高齢なので、いつまで持つのだろうという感じです。基本的に昨日から徹夜でずっとやってますから。"
今の合意案をまとめたアメリカおよび先進各国は、もう昨夜の段階で首脳が（ほとんどは専用機で）帰国してしまっているので、今から合意案の内容をいじることは不可能です。もはやこの案を196か国がすべて受け入れ採択するか（国連は基本的には全会一致です）、決裂するかの二者択一です。
約8時間前 webで
ツバル次第では決裂の可能性が十分になります。この内容では地球温暖化を止めるどころか遅らせることもできないことが明らかなので、普通ならツバルはのめないでしょう。もしツバルがこの合意案をのんだとすれば、１）疲れた、２）資金援助が欲しい、３）変な交換条件で懐柔された、のどれかでしょう。
約8時間前 webで
今の合意案はオバマ、ヒラリー、鳩山、メルケル、サルゴジ、ブラウンが中国、インド、ブラジルなどと首脳自らが文言を詰めながらまとめたものだとか。弁護士出身が多く、そういう作業はお手のもんだったようですが、鳩山さん自身もかなり積極的に発言をして、とりまとめに貢献はしたそうです。
約7時間前 webで
ただ、その合意案がまったくなっちゃないという問題はありますが・・・。
約7時間前 webで
現在進行中のCOP15本会議の模様はここでライブで見れます。http://bit.ly/8dQVFm
約7時間前 webで神保哲生 on Twitter: "現在進行中のCOP15本会議の模様はここでライブで見れます。http://bit.ly/8dQVFm"
今問題になっているコペンハーゲン合意の草案はこれです。http://bit.ly/8ZquXj
約7時間前 webで
神保哲生 on Twitter: "今問題になっているコペンハーゲン合意の草案はこれです。http://bit.ly/8ZquXj"
「反対意見に留意」の上で、コペンハーゲン合意は採択です。
約6時間前 webで
神保哲生 on Twitter: "「反対意見に留意」の上で、コペンハーゲン合意は採択です。"
最終的には、合意文書は採択はせずに、「コペンハーゲン合意に留意」ということになったようです。合意そのものは採択しないものの、合意に留意するとの文書を採択するという、わかりにくいを通り越して訳のわからない話になってます。
約4時間前 webで
神保哲生 on Twitter: "最終的には、合意文書は採択はせずに、「コペンハーゲン合意に留意」ということになったようです。合意そのものは採択しないものの、合意に留意するとの文書を採択するという、わかりにくいを通り越して訳のわからない話になってます。"
実はまだ本会議が続いています。take note（留意）という採択したんだかしないんだかわからないぎりぎりの線を、一部の反対国（ツバルのようにもっと強い対策が必要との立場から反対していたのではなく、元々対策をやりたくないから反対している国）が留意を更に骨抜きにしようとしています。
約3時間前 webで
マル激トーク・オン・ディマンド更新しました。
■マル激トーク・オン・ディマンド 第454回（2009年12月19日）
2009年総集編
2009-2010・政権交代の次に来るもの＜プレビュー＞
http://www.videonews.com/asx/marugeki_backnumber_pre/marugeki_454_pre.asx恒例の年末マル激ライブ。今年も東京・新宿のライブハウス『ロフト・プラスワン』
で、2009年のマル激的総括と来年の展望を神保哲生、宮台真司の２人が議論した。
09年はなんと言っても憲政史上初といっても過言ではない本格的政権交代の年となっ
たが、それほど大きな変化が感じられないでいる人も多いはずだ。それはなぜか。
政権は代わったが、それを支える制度も変わっていないし、ましてやそれを支える市
民社会のマインドも変わっていないのだから、社会が変わらないのは当たり前だ。
しかし、大きな変革の兆しはいたるところに見える。事業仕分けは来年度以降の予算
編成で大きな威力を発揮する可能性を秘めている。また、むしろ鳩山政権が批判される
対象となっている普天間移設問題をめぐるドタバタも、見方によってはアメリカを怒ら
せることを厭わない政権が戦後初めて日本にできたと見ることもできる。
とは言え、政権に就くやいなや民主党の弱点が浮き彫りになったこともまちがいない。
サブ（政策の中身）には熱心だがロジ（方法論や手順）に弱い民主党の松下政経塾的な
体質は、野心的なマニフェストとは裏腹に、それを実現するための具体論に欠けている
ものが多いことが次々と露わになった。
また、首相の故人献金問題やその煽りを受けたとみられる記者会見の開放の遅れなど、
鳩山政権が抱える懸案は決して少なくない。
2009年はまた、日本の司法の劣化が大きくクローズアップされた１年でもあった。和
歌山カレー事件の最高裁判決や小沢政治献金事件、福島県知事汚職事件、足利事件の再
審決定など、不審な点が多い判決や司法の機能不全ぶりが次々と明るみに出た一方で、
市民が裁判に参加する裁判員制度がスタートした。この先、日本の司法の長年の課題で
ある取り調べの可視化を実現できるかどうかは、民主党政権の本物度を測る重要なバロ
メーターになると見ていいだろう。
マル激ライブはいつも通り予定時間を大幅にオーバーして、終演した。
＜関連番組＞
■COP15現地リポート
http://www.videonews.com/cop15/■気候変動関連番組
http://www.videonews.com/cop15_2/■マル激トーク・オン・ディマンド 第452回（2009年12月05日）
「事業仕分け」から見えてきたこと
ゲスト：枝野幸男氏（衆議院議員）
http://www.videonews.com/on-demand/451460/001298.php■マル激トーク・オン・ディマンド 第420回（2009年04月25日）
和歌山カレー事件はまだ終わっていない
ゲスト：安田好弘氏（弁護士・林真須美被告主任弁護人）
http://www.videonews.com/on-demand/0411/000972.php■マル激トーク・オン・ディマンド 第416回（2009年03月26日）
検察は説明責任を果たしているか
ゲスト：郷原信郎氏（桐蔭横浜大学法科大学院教授）
http://www.videonews.com/on-demand/0411/000931.php
