「子どもの性教育を問う~愛が欠けている~」

環境団体が子どもの性教育といったテーマをなぜ扱うのか?不思議に思われるかもしれません。
社会問題の解決のためには、大前提として仲間づくりが重要です。団体なり組織なりに会員がたくさん集まったからといって問題が解決するわけではありません。価値観や世界観を共有したり、影響を与え合ったり、一人一人の考え方が違っていても仲間だと感じられるグループは、少人数であっても簡単に壊れません。社会運動の根っこには、実践を通して他者を見出すことに対する喜びがあります。他者を見出すことのできない活動は、自己承認欲求でしかなく、個人的な事柄、たとえば自分への評価や組織内のステータスばかりを気にするあり方に落ち込んでしまい、肝心の社会問題の解決からどんどん離れてしまいます。
性愛は、本来はもっとも深い人間関係であり、他者への強い欲求です。最近、結婚願望や家族を作りたいという欲望はあっても、恋愛は面倒くさい、他者と触れ合うのは気持ち悪いという人が増加しています。
「人と深く関わりたくない」「引かれるから本音は言いたくない」でも「繋がっておきたい」そういった人が集まると「冷たい知り合い」集団になります。
現在の性教育は、そんな大人を創り出し、またそんな大人が子供たちに「性教育」を行っている、あるいはそもそも行えないのが現状です。
「性愛」を社会的にもっとも重要なテーマとして扱ってきた社会学宮台真司さんをお招きし、子どもの性教育をめぐる問題を解きほぐしていただき、みなさんと忌憚のない突っ込んだ議論を行いたいと思います。
子どもにどう性を語ればよいか悩んでいる方、恋愛ができないと感じている方、大歓迎!
今回は、気にせず何でも話せるように、オンラインや録画は行いませんのでご了承ください。また終了後、同じ会場で宮台さんとお食事をしながらのお話会もあります。宮台さんともっとお話ししたい!聞いてみたいことがある!という方、お気軽にご参加ください。
■日時 8月21日(日)15:45開場 16:00~18:30
■場所 となりわ
■参加費 2000円(1ドリンク付)
 終了後の宮台さんとのお食事会は、別料金です。となりわでご注文されたものを各自お支払いください。
■参加申込方法
・定員 先着順40名
・件名を「8月21日参加希望」とし氏名、同行される人数を以下のメールアドレスまでお知らせください。終了後の宮台さんとのお食事会への参加、不参加もご記入ください。
申込先Eメール   kenjusakata@yahoo.co.jp
※参加変更やお問い合わせは、申し込み後のメールにご返信ください。
※二重申込にならないようご注意ください。
■タイムテーブル
15:45 開場
16:00~16:15 主催者挨拶(坂田昌子)
16:15~17:15 宮台真司氏講演
17:15~18:00 休憩
18:00~19:00 ディスカッション、質疑応答
19:00~   お食事会(希望者のみ)
■講師プロフィール
宮台真司
社会学者、映画評論家、都立大学教授。
1959年3月3日仙台市生まれ。京都で育つ。東京大学大学院博士課程修了。権力論、国家論、宗教論、性愛論、犯罪論、教育論、外交論、文化論などの分野で単著20冊、共著を含めると100冊の著書を持ち、独自の映画評論でも注目を集める。キーワードは、全体性、ソーシャルデザイン、アーキテクチャー、根源的未規定性など。
★坂田昌子
明治大学文学部史学科卒業。国連生物多様性の10年市民ネットワーク代表、環境NGO虔十の会代表、古書げんせん館店長、八王子古本まつり実行委員長等々。
2000年から圏央道高尾山トンネルから高尾山を守るために多彩な運動を展開。高尾山の生物多様性を守り伝えるためネイチャーガイド、ツリーハウス作り、生物多様性をテーマにしたイベントやワークショップ、勉強会を多数主催。生物多様性保全に尽力し日本各地を駆け回りつつ、生物多様性条約COPや地球環境サミットにも継続的に参加。