東京五輪をタバコ五輪にしてはいけない
原田隆之氏(筑波大学人間系教授)
マル激トーク・オン・ディマンド 第895回(2018年6月2日)
しかし、それにしてもなぜ日本はタバコ規制にこんなにも弱腰なのか。タバコの健康被害については、もはや疑いを挟む余地はない。喫煙がCOPD(慢性閉塞性肺疾患)やバージャー病(閉塞性血栓性血管炎)、肺がんや口腔がん、咽頭がんなど様々ながんのほか、数々の心疾患や脳疾患、糖尿病、うつ病などの主要因となっていることは、もはや医学界の常識となっており、喫煙に起因する医療費も年間1兆4900億円にのぼるという。
ことほど左様に、タバコについては情報が不足し、誤謬が蔓延っている。依存症の視点からタバコの問題に取り組んできた原田氏と、ジャーナリストの神保哲生、社会学者の宮台真司が議論した。
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いろいろな分野のエビデンス―温泉から国際援助までの多岐にわたるRCTやシステマティック・レビュー
- 作者: 津谷喜一郎,山岡和枝,高橋美絵,上岡洋晴,岩崎久美子,津富宏,正木朋也,二木立,平岡公一,片岡弥恵子,真田弘美,大島巌,福井里江,原田隆之
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