映画『サーミの血』

宮台真司 さん(社会学者・首都大学東京教授)
誰でも老いれば自分自身のルーツを顧る。残り時間の少なさゆえ寛容な赦しに向かう。数多の事柄を仕方なかったと受け容れる。自律的自立(能動)から他律的自立(中動)へ。メトロノームに合わせて体を動かす我々。主人公の追憶で我々は自らの愚昧を知る。大規模定住社会にはそもそも無理がある…そんな予感に満ちた先進社会への贈物だ。


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1930年代、スウェーデン北部の山間部で暮らすサーミ族は、劣等民族とみなされ差別的な扱いを受けていた。従属を拒んだ少女は、運命を変えようと決意する……。自らサーミ族の血を引く監督が、先の世代の体験を力強いヒロインに託し、ラップランドの美しい自然の中で描く感動的なドラマ。


2017年9月16日(土)より、新宿武蔵野館アップリンク渋谷ほか全国順次公開
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