こわくても、こわくなくても

足立=若松 共闘戦線
2010/06/18
 
 直前の書き込みが今年の1月で、その前はというと去年の1月だから、ああ、我ながら筆不精で、次の書き込みは来年の1月ならんと思っていたところ、幸か不幸か、書き込むネタが現れてくれました。ぴあフィルムフェスティバルとの唐突な共闘、題して(勝手に題したわけだが)足立=若松共闘戦線!(あいうえお順)
 
 若松監督は食わず嫌いという人が多分多いはずです。かくいうワタクシめもそうでした。秋山未痴汚(初期若松映画の常連俳優)に似ている畏友・宮台真司は中学2年生のときから若松映画を見ていたというのに、である。でも、観たらこれが面白い。で、そのPFFの若松特集、題名がいい、「こわくない!!はじめての若松体験」(pff.jp/jp/directorsblog/)。でも、コワイんだな、やっぱり。プリントを借りるために若松プロに電話をするといきなり若松監督が電話口に出てきて、不機嫌そうな声をあげるのを聞くと。あ、それは違うか。
 
 足立正生の宇宙も、面白げな映画がてんこ盛りだが、PFFの若松特集も捨てがたい。「はじめての」というにしては、珍しい映画ばかりで、これで若松映画の入門篇というには、ちとゼイタクである。足立正生特集ともども、こちらも、ぜひよろしく。
 
http://www.cinemavera.com/essay.html

PFFのためのニュープリント作成作品>
『逆情』1964年、
『新宿マリア』1975年
*公開時のタイトルは『売春婦マリア』ですが、脚本タイトルである『新宿マリア』が若松監督のなかでは映画タイトルです。
<未ソフト化作品>
『血は太陽よりも赤い』1966年、
『性の放浪』1967年、
『聖少女拷問』1980年
<名作>
『腹貸し女』1968年
MY BEST WAKAMATSU<石井岳龍監督選&対談>『胎児が密猟する時』1966年
MY BEST WAKAMATSU<瀬々敬久監督選&対談>『性賊/セックスジャック』1970年
MY BEST WAKAMATSU<阪本順治監督選&対談>『寝盗られ宗介』1992年
招待作品部門 若松孝二特集【東京会場】|上映作品紹介|第32回ぴあフィルムフェスティバル(PFF)公式サイト

7月15日「前夜祭特別上映」最新作『キャタピラー』東京初一般上映。
若松監督、主演の寺島しのぶさん、大西信満さんが舞台挨拶予定
PFF前夜祭特別上映|上映作品紹介|第32回ぴあフィルムフェスティバル(PFF)公式サイト
若松孝二特集企画詳細です|PFFディレクターBLOG

池袋新文芸座▼6/23(水)〜30(水)
検証・日本映画(8) 没後15年 映画ファンに愛され続ける
鬼才・神代辰巳
6/23(水)恋文(1985/松竹)離婚しない女(1986/松竹)
24(木)櫛の火(1975/東宝)宵待草(1974/日活)
25(金)女地獄 森は濡れた(1973/新日本映像/R18+)黒薔薇昇天(1975/新日本映像)
26(土)一条さゆり 濡れた欲情(1972/新日本映像)四畳半襖の裏張り(1973/新日本映像)
27(日)嗚呼!おんなたち 猥歌(1981/新日本映像)赫い髪の女(1979/新日本映像)
28(月)恋人たちは濡れた(1973/新日本映像)赤線玉の井 ぬけられます(1974/新日本映像)
29(火)地獄(1979/東映)少女娼婦 けものみち(1980/新日本映像)
30(水)噛む女(1988/日活/)棒の哀しみ(1994/エクセレントフィルム)
http://www.shin-bungeiza.com/schedule.html#d0623

足立正生の宇宙 (2010/06/19 〜 2010/07/09)

パレスチナから還って来た男」足立正生監督の軌跡。
http://www.cinemavera.com/timetable.html