プレスクラブ(2020年3月10日)
元国立感染症研究所感染症情報センター長小児の感染症問題が専門の岡部信彦・川崎市健康安全研究所所長が3月10日、日本記者クラブで会見し、新型コロナウイルス感染症問題との向き合い方などについて語った。
岡部氏は最新のデータを示しながら、感染者の8割に症状が出ない、もしくは軽微な兆候しか見られない新型コロナウイルス感染症は、極度に恐れるべき病気ではないが、逆にそれが感染が容易に広がる要因となっていることに注意が必要だと指摘。「若い人はそれほど恐れる必要はないが、高齢者が感染すると重篤化したり死亡する場合がある」ため、重症者や死亡者の発生をいかに抑えるかが今後の重要なポイントになるとの考えを示した。