反原発に転じた小泉元首相がイラク戦争の過ちだけは認められない理由


原発に転じた小泉元首相がイラク戦争の過ちだけは認められない理由


ニュース・コメンタリー (2016年9月10日)


 原発の過ちは認められるのに、アメリカの過ちだけはどうしても認められないのだろうか。


 原発については、自らの判断が誤っていたことを全面的に認めながら、その後、全ての根拠が否定されたイラク戦争を支持したことの過ちだけは認められないのはなぜか。イラク戦争支持の過ちを認めれば、アメリカが間違っていたことを認めることになるからなのか。


 日本の政治風土における原発政策と対米政策の次元の違いを、ジャーナリストの神保哲生社会学者の宮台真司が議論した。


http://www.videonews.com/commentary/160910-01/


2016/09/11 に公開
http://www.videonews.com/
総理の時は原発の専門家の嘘を信じてしまった
小泉純一郎元首相が特派員協会で講演
プレスクラブ(2016年9月7日)
 小泉純一郎元首相が9月7日、外国特派員協会で講演し、東日本大震災で救援に関わり、その後、健康に異常を来したとされる米兵を支援するため「トモダチ基金」を設立した経緯や、小泉政権時の原発政策やアメリカによるイラク戦争を支持した理由などについて語った。

 小泉氏は、首相当時は原発の専門家たちの話を信じ原発を推進したが、福島第一原発事故でそれがすべて嘘であることがわかり、反原発に転じたと語った。

 また、安倍首相がオリンピック誘致活動のなかで「(福島第一原発は)アンダーコントロール」と発言したことについて小泉氏は、「安倍総理のアンダーコントロールの話、これは嘘ですよ」と、これを明確に否定。福島第一原発への地下水の流入を凍土壁でコントロールする計画が未だに難航しているなどを指摘したうえで、「よくそんなことが言えるな」と断じた。

 記者からイラク戦争を支持したことを悔やんでいるかを問われた小泉氏は、「日本が反対してもアメリカは戦争をすることがわかった。同盟国としてできることをしたまでだ」と語り、これを否定した。

(本記事はインターネット放送局『ビデオニュース・ドットコム』の番組紹介です。詳しくは当該番組をご覧ください。)

黙って寝てはいられない

黙って寝てはいられない