なぜ「忖度」してしまうのか?


サルへ「シャーロット」の命名に非難。なぜ「忖度」してしまうのか? 宮台真司
|みなさんの常識は、世界の非常識Vol.13(構成:東郷正永)


「みなさんの常識は、世界の非常識」では社会学者の宮台真司氏がその週に起きたニュースの中から社会学的視点でその背景を分かりやすく解説します。※本連載はTBSラジオ「デイ・キャッチ」とのコラボ企画です。


大分県大分市高崎山自然動物園が、毎年の恒例としてサルの赤ちゃんの名前を公募したところ、イギリス王室の王女のお名前と同じ「シャーロット」が最多でした。それを受けて、サルに「シャーロット」と名前をつけることを決めました。


しかし、これに国内から批判の声が殺到。「イギリスに失礼だ」「もしイギリスのサルに日本の皇族の名前がつけられたらどう感じるか」などという意見が寄せられました。


ただ、メディアがイギリス王室に問い合わせたところ、「ノーコメント。命名は自由だ」と回答したこともあり、擁護する意見も多く寄せられ、結局、大分市は名前を変更しないことになりました。


イギリスのBBCはこれを報じたものの、ごく淡々と事実を伝えただけ。外国からの指摘で問題となったわけでもない、あくまで国内でのこの騒動。宮台さんからみて、ここにはどんな側面が隠されているのでしょうか。


https://newspicks.com/news/972617