映画は宗教である

映画は宗教である

―藝術と産業のはざまの「永続的なもの」「非合理的なもの」―



日時 2014年3月2日(日) 14時-17時
場所 日本女子大学 新泉山館 大会議室

公開・参加費無料

パネリスト
  ・ 榎本憲男 (映画監督、日本大学芸術学部 非常勤講師)
  ・ 宮台真司首都大学東京 都市教養学部教授)
  ・ 近藤光博
ファシリテータ
  ・ 重枝義樹

趣旨
  映画について「宗教」という観点から理解をすすめる―― このテーマにおける「宗教」とは通常の意味ではない。すなわち、キリスト教、仏教、イスラーム教などのひとまとまりの諸伝統ではなく、民俗習慣にしみ込んだ霊的な世界観や行いのことでもなく、個別の宗教法人・宗教団体のことでもない。そうではなく、人間そのものの根底を形づくる、ある一般的な性質・機能・特徴、ないしは「永続的なもの」「非合理的なもの」を指して「宗教」と呼びたいのである。このように定義された「宗教」ないしは「宗教性」は、人間的現象のあらゆる場所に見出される。映画についても当然そうである。
  映画は色々な要素から成り立つ。藝術性、経済性、社会性、政治性、認知科学的なもの、心理学的なものなどなど。これらの全体にダイナミズムを与えるものとは何か、これを指す概念として、上のような意味での「宗教性」を考えたい。この考察を通じて、私たちは、あふれかえるほど供給される娯楽商品のなかで、映画が有しつづけている独自の魅力を解明できるのではなかろうか。
  映画の「宗教性」そのものにアプローチすること。本ワークショップの映画論は、現代の日本と世界がたどり着いた場所がどのようなもので、それがどの方向へと建設的に抜けだしていきうるのか、これらの問いに取り組むものである。

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