現代政治哲学講義

朝日カルチャーセンター新宿
現代政治哲学講義

首都大東京教授・社会学者 宮台 真司
政治社会学者 堀内 進之介

土曜日時間18:30-20:00(他) 回数 全3回 日程 2010年 10/23, 11/27, 12/11
受講料 10-12月(3回)  会員 9,450円 一般 11,340円

講座内容
まず2回にわたり、リベラル・コミュニタリアン論争として知られる現代政治哲学の代表的な理論的対立を概説します。この論争はジョン・ロールズが1971年に『正義論』を上梓したことをきっかけとして、<各人の自由と平等を保障することを重視しつつ、各人が抱く価値観(善の構想)に関しては中立であることが「正義」にかなった社会の在り方だ>と主張するリベラリストと、<自由かつ平等で自律した個人というリベラリストの見解は虚構であって、人間は誰しも共同体に埋め込まれた存在なのだから、自由も平等も、共同体との関係で理解されねばない>としたコミュニタリアンの間でおこったものです。
ロールズ、サンデル、マッキンタイア、テイラー、ウォルツァー、ラズなど多くの論者の意見をもとに二つの思潮の対立点を整理し、3回目には宮台氏が参加してこの対立について討議します。            
(堀内・記)
 
備考 ※講師の都合により急な日程変更が生じる場合がございますが、何卒ご了承お願いいたします。
http://www.asahiculture-shinjuku.com/LES/detail.asp?CNO=89148&userflg=0

対論2010 【新設】物語の変容―80年代以降

まんが原作者 大塚 英志
文芸評論家 高澤 秀次

曜日・時間・回数
土 13:00-15:00 全1回 日程
2010年 10/9
受講料
10月(1回) 会員 3,360円
一般 3,990円
教材費 − 設備維持費 −
講座内容
日本近代文学の「終焉」が囁かれはじめた80年代以降、「物語消費論」「サブカルチャー文学論」などで更新期の文学をめぐる数々の斬新な問題提起を行ってきた大塚英志氏。対する高澤秀次氏は、『評伝 中上健次』から『吉本隆明1945-2007』、さらに『ヒットメーカーの寿命―阿久悠に見る可能性と限界』により、物語・詩・歌謡の時代的変容を体現する表現者に寄り添う形で、「終焉」と「更新」の意味を問い続けてきた。
 
今回の対談では、柳田民俗学(『遠野物語』はちょうど百年前の刊行)と自然主義文学の関係、キャラクター小説の起源など、大塚氏の投げかけた画期的な問題提起を改めて高澤氏が受け止め、さらに「物語」から「神話」へと回帰しつつあるゼロ年代の「小説」の現在にまで及ぶ文化論、時代論が展開されます。

http://www.asahiculture-shinjuku.com/LES/detail.asp?CNO=85612&userflg=0